【お酒】アルコールで脳が溶ける?悪影響を及ぼす原因と対処方法
アルコールと脳の関係については、様々な意見があります。ネット上でも脳との因果関係については賛否両論があり、結論のようなものはありません。
しかしながら、最近注目されているのは「脳はアルコールによって萎縮する」という説です。これが本当なら、かなりショッキングでもあります。
実際に脳はアルコールで萎縮するのでしょうか?
ここでは、アルコールがも脳に悪影響を及ぼす原因と対処方法について紹介していきます。
適量のアルコールは体に良いってホント?
適量のアルコールであれば、健康に良いという話は有名ですよね。
その適量というのは、人によってそれぞれですが大体日本酒1合、ビールなら350mlを1本半程度だと言われています。
これも明確な医学的な実験がある訳ではありませんし、必ずしも全員にアルコールが健康的だということを証明しているものでもありません。
スポンサーリンク
あくまでも目安として、提供されているものに過ぎません。
そして世間で言われているのは体、つまり心臓や肝臓などに対する影響についてです。
あまり脳に関してはアルコールとの影響について述べられていません。
アルコールを多く摂取することで生じる脳への悪影響とは?
その理由はアルコールを多く摂取することで、脳に悪影響を及ぼすからです。
実は、毎日2合(日本酒360ml)以上のお酒を飲む人は、飲まない人に比べて脳の萎縮が15年程度早く進行するとされています。
スポンサーリンク
萎縮と表現されていますが、簡単に言えば「溶ける」のです。アルコールは脳を溶かすと言っても過言ではありません。
人間は大脳によって支配されています。脳で考えた行動によって生活をしているので、脳が溶けるということは生活する上でかなり重大な影響を及ぼすことになります。
ここで取上げている脳萎縮は、毎日2合(ビール大瓶1.5本)以上のお酒を飲んでいる場合に限った話です。
では、それ以下の場合は安全なのかというと、そうでもないようです。お酒を飲む量で脳の萎縮が起こらないという「しきい値」は存在しないと考えられています。
つまり、飲めば飲むだけ、飲む期間が長ければ長いだけ脳の萎縮は進むのです。
ただ脳の萎縮は、アルコール以外でも起こります。それは「加齢による萎縮」です。
老化現象のひとつに「痴呆」がありますが、これは脳が萎縮することによって物事を覚えられなくなったり、自分が何をしているのかという認識が出来なくなることによって起こります。
加齢による脳の萎縮の発現率は、30代では8%に対して60代になる約60%にまで達します。つまり、60代になると約半数の人が脳の萎縮が引き起こされることになります。
ここに飲酒が加わると、どの年代でも脳の萎縮が15年程度早まるということですから、70歳で萎縮するハズだったのが、55歳から同様の変化が起き始めることと同義なので、アルコールは恐ろしいのです。
アルコールによって萎縮した脳は復活可能?
では、アルコールによって萎縮した脳は回復することはもう無いのでしょうか?
これはアメリカで興味深い研究があり、話題になっています。アルコール依存症の患者が断酒をしたところ、脳細胞が爆発的に生成されて7日後には倍増したという報告があります。
ここで注意したいのは、脳生成が増えたことは増えたのですが完全に戻ったわけではないという点です。従来は脳細胞は復活しないというのが定説でしたが、今はその考えも変わりつつあります。
脳が萎縮しても、勉強を続けることによって常に新しく脳細胞が出来上がってくるというのです。断酒をすることで、萎縮してもある程度は戻るという結果ですから希望がありますね。
アルコールが脳に及ぼす影響は計り知れないものがあります。ストレスを解消する道具としても重宝されるお酒ですが、飲み方に注意して上手に付き合いたいものですね。
引き続き、「アルコール症状」を紹介していきます↓
他にこんな記事も読まれています
「アルコール症状」人気記事ランキング

急性アルコール中毒を見極める3つの特徴的な症状

アルコールが分解するまでにかかる時間の計算方法とは?

アルコール依存症が引き起こす特徴的な症状とは?

【乳児に悪影響】授乳中にアルコールを避けるべき4つの理由

アルコールと頭痛には深い関係が!頭痛になる2つの原因と対策

アルコールで脳が溶ける?悪影響を及ぼす原因と対処方法

風邪を引いたらアルコールを摂取してはいけない3つの理由

アルコールを摂取すると下痢になる4つの理由

急性アルコール中毒になった場合の正しい処置方法